NFTアートやNFTゲームなら知ってるけどNFTと不動産ってイメージわかないな…
NOT A HOTEL は不動産を自宅として、休暇を過ごす場所として、あるいはホテルの一室として利用できる、全く新しいライフスタイルを提供するサービスです。
その不動産の利用券を1日単位でNFTとして販売・購入できるのがNOT A HOTEL NFTです。
もう少し詳しく見ていきましょう。
不動産としてのNOT A HOTEL
NOT A HOTEL NFTの前にNOT A HOTEL自体に触れておきます。
「投機商品としては魅力的ではない」
NOT A HOTELは一言でいうとホテルにもできる高級別荘です。
こういうと投資向けの不動産と思われるかもしれませんが、
「投資商品としては魅力的ではない」
創業者の濱渦氏はこのように言っています。
「利回りを得るため」ではなく「新しいライフスタイルを提供する」というのが根本的なコンセプトという事です。
使わない日は自動的にホテルとして運用
別荘オーナーの年間の平均利用日数は20日~40日くらいだそうです。
NOT A HOTELではオーナーが利用しない残りの日数をホテルとして運用できるシステムが作られています。
Airbnb(エアビー)とは違うの?
家や別荘を使っていない時に貸すという点では共通していますが、エアビーは主に「住宅を借りる側」「ホテルに泊まる側」を対象としたサービスなのに対してNOT A HOTELは「オーナー側」目線のサービスという点がポイントです。
エアビーで貸す場合は法律の問題や運営コストがネックとなって思うようにいかないケースも多いようです。
NOT A HOTELでホテルとして貸す場合、オーナーは何もする必要がありません。
貸す日を決めるのではなく自分が利用する日を設定して使い、それ以外の日は自動的にホテルとして運用される仕組みとなっています。使わない日のほうが多いのですからこれは理にかなってますね。
自動化の実現にテクノロジーを活用
効率よく自動運用するためにNOT A HOTELでは様々なテクノロジーを活用しています。
チェックインは専用アプリで行う、フロントでよくある質問はAIコンシェルジュが答える、冷蔵庫のドリンクはRFIDタグで管理され冷蔵庫から取り出すと自動的に決済されるなど、人員を24時間配置する必要性が必ずしもない部分を自動化することでコスト削減を実現しています。
客室のスピーカー、テレビ、ブラインド、空調、照明などもタブレットで一元管理するシステムになっています。
単純なコスト削減のためのテクノロジーというよりは、こういったテクノロジー自体に魅力を感じる人が購入したくなる物件を目指しているという側面も大きいと思います。
シェア購入で大分安く買えるけど…
NOT A HOTELの購入には1棟購入とシェア購入があります。
1棟まるまる購入だと何億円とかかりますが、NOT A HOTELでは買いやすくするために30日分から所有する事ができるシェア購入という仕組みがあります。
シェア購入によって2,580万~6,980円という値段で買うことが出来ますが、それでも一生の家を買うのと変わらないレベルの値段です。そうそう手は出ませんよね。
そこで登場したのが1日単位の所有権をNFTとして販売するというやり方です。
NFTとしてのNOT A HOTEL
30日単位で売ってたのを1日単位にしただけじゃん?
例え1日だけとはいえ不動産を売買するとなると「重要事項説明」や「登記」といった面倒な手続きが必要となります。また海外に向けてのサービス拡大を考えると、海外の方が不動産を買う場合はさらに複雑な手続きが必要になります。
たった1日のためにその手間やコストをかけるのは売る側としても買う側としても「割に合わない」でしょう。
年に1日だけ泊まれるメンバーシップNFT
1日単位での所有にかかる手間・コストをNFTで解決するのがNOT A HOTEL NFTです。
登記をするわけではないので法的な所有権を証明することはできませんが、ブロックチェーン技術によって唯一無二性を担保し、その権利の売買も手軽に行うことができるのが特徴です。
NOT A HOTEL NFTのメンバーシップは3種類あります。
MEMBERSHIP S | 毎年1泊 | \1,500,000 |
MEMBERSHIP Y | 毎年2連泊 | \3,450,000 |
MEMBERSHIP X | 毎年3連泊 | \5,700,000 |
メンバーシップの有効期限は47年間です。つまりMEMBERSHIP Sなら毎年1日だけ、47年間にわたって利用できるという事です。
1泊あたりおよそ32,000円。
泊まれるホテルは通常のゲスト料金だと20万円〜50万円程度。4,5回も泊まれば元が取れる計算になります。
宿泊先と日付は選べない
年に1日、どの日になるかは購入後にランダムで決まります。
1度決まると毎年その日にしか泊まれません。
また宿泊先も毎年ランダムで決まります。こちらは毎年違う場所がランダムで選ばれます。
つまり毎年同じ日に、どこかのNOT A HOTELに旅をするということになります。
普通の旅行チケットとして考えるとこんな不便なことはないでしょう。
しかし年に一度、今年はどこに行けるんだろう?というワクワク感、偶然性を楽しむ遊び心や余裕を持ちたいところです。
その年の宿泊権を売却・譲渡できる鍵型NFT
MEMBERSHIP保有者には宿泊する日付と場所が記載された鍵型のNFT「THE KEY」が毎年Airdrop(送付)されます。
その年や場所によっては泊まりに行けないケースもありえます。
そんな時はその年のTHE KEYだけを売却したり、身近な人にプレゼントする事もできます。
Coincheck NFT(β版)での売買が安心
MEMBERSHIPやTHE KEYはOpenSeaやCoincheck NFT(β版)といったNFTマーケットプレイスで売買することが可能です。
OpenSeaは詐欺も多く、Google検索のトップにOpenSeaの詐欺サイトが表示されていた事もあるなど、NFTに慣れていないと思わぬ被害にあう可能性もあるので、国内の大手取引所であるCoincheckが運営するマーケットプレイスで売買できるメリットは大きいです。
またCoincheck NFT(β版)の場合はガス代と呼ばれる手数料が不要であったり、決済にビットコインやイーサリアム以外の、Coincheckで取り扱いのある10種類以上の通貨を使用することが出来るなどのメリットもあります。
まとめ
NFTといえばゲーム・アートといっても過言ではない中、かなり珍しい活用の仕方といえるNOT A HOTEL NFT。
私にとってはオーナーになるのは到底無理な話ですが、メンバーシップNFTなら手が届かない事もないという絶妙なライン。まずは1日権だけ買って体験してみるのもありでしょう。
なによりホテルのデザイン・雰囲気、テクノロジーを駆使したサービスなどの持つ未来感が非常に好みです。
将来の値上がりを期待するようなものではなく、こういった感性の合う富裕層が買って高い満足感を得られるサービスなんだろうなと思います。
そんな富裕層になりたいものです。